三菱重工

三菱重工業、造船事業にて赤字。大規模なリストラ・人員削減、配置転換を実行か?

三菱重工業は、欧米向け大型客船の建造事業から撤退すると発表した。事のきっかけは201110月、客船世界最大手の米カーニバル系のアイーダ・クルーズ社(ドイツ)から大型客船2隻(12万トン)を受注ことである。総重量は125000トンもあり、3300人を乗せ1500室もの客室を持つ「洋上のマンション」と評される豪華客船。そのために受注金額も高額であり、金額約1000億円に対して、関連損失は1872億円まで膨張。この理由には、設計段階からアイーダの承認がなかなか得られず、客室や空調などの仕様の確定作業は難航したことにある。 

三菱重工は過去に大型客船ダイヤモンド・プリンセスの案件以降、大型客船の受注が途絶えていた。そのために、技術継承が困難になることを懸念し今回のアイーダ・クルーズ社からの受注を強行した背景がある。競合は欧州の造船所に限られ、三菱重工の技術力さえあれば、再度新たな収益の柱に育成できると考えた。しかし宮永社長は「高付加価値船にとらわれすぎ、実力の見極めが十分できていなかった」とのコメントを残している。 

ある市議は「長崎造船所が全面撤退すれば、街の規模は15万人」と分析する報道もある。長崎造船所では、この船の納入延期を解消するために全国各地や海外から集めた約4000人の作業員を投入しているといわれており、三菱重工単体だけではなく、小会社や関係会社までの影響を考えると大規模な人員配置転換、リストラ・人員削減策が行われることは容易に想定できる。今後は、客船建造で学んだ技術を活かすため、客船とフェリーの間のようなクルーズフェリーや中小型客船の建造に注力する方針。長崎での客船建造技術、下関造船所で培ったフェリーに関する知見を融合させ、新しい収益の柱の構築を目指す。

 

逃げられない大リストラ時代の到来

日本の古き良き終身雇用制度は既に崩壊しました。以下に示す表は東洋経済が発表した「過去5年間で従業員を減らした企業ランキング」です。その中でも、ソニー、日立製作所、NEC、パナソニック、かつては定年まで安泰と信じられていた企業の代表格の東京電力がランクインしています。

企業名リストラ人員削減人数
NEC(日本電気)42,413名
日立製作所41,071名
ソニー30,400名
パナソニック20,461名
東京電力
6,662名

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