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薬剤師の将来性

薬剤師

薬剤師の需要に関して

「将来、薬剤師は過剰になるかもしれない・・いつかは過剰供給になって薬剤師バブルが弾ける。」こんな話題は薬剤師の間では有名な話でしょう。薬剤師が働く調剤市場の規模については、①『医薬分業の進展』及び②『高齢者人口の増加による薬剤費の増加』に伴い、2015年には6兆円程度まで拡大しているといわれ、今後も拡大を続けていくといわれています。以下に調剤市場規模の推移を示すグラフを載せます。

調剤市場規模

薬学部6年制の第一期生が世にでてきた2012年は、卒業生が出なかった空白の2年間を受けて薬剤師需要は最高潮、新卒社員に年収600万を提示する大手ドラッグストアチェーンが話題になるほどでした。実際に薬剤師の方は下記のような疑問や不安を抱えているようです。

薬剤師飽和時代って本当?
今は良くても今後は薬剤師で就職・転職が難しくなる?
薬剤師の年収・自給は下がるの?

薬剤師と言うと「手に職があり、転職や就職も有利」「給料が高い」「社会的地位がある」という3拍子が揃った職で大人気ですが、この3拍子が将来なくなってしまうのではないか?というのが薬剤師の皆さんの不安の種らしいのです。薬剤師に限らず、どんな職業でもそうですが、年収は「需要」と「供給」のバランスで決まります。つまり、薬剤師の給料が高いということは現時点で「薬剤師の需要が供給よりも多い」ということなのです。上で示したように、薬剤師の需要は今後も高齢化社会と共に増え続けていくでしょう。ですが、将来的に需要と供給のバランスが逆転するといわれています。

薬剤師の飽和時代は気づいていないだけでもう始まっている!?

この「薬剤師不足」の状態、つまり薬剤師の供給が需要に追いつかず続くかですが、薬学部や薬学部生の数も増えており、この需給関係が完全に逆転すると予測されています。薬剤師の需要数は平成17年(2005年)で230156名、平成27年(2015年)で261469名、平成40年(2028年)で278704名と予測されており、少しずつ増加しています。しかし、供給の増加数に対して、需要の増加数が少なく、将来的には就職が難しい薬剤師が出てくると考えられます。厚労省の「薬剤師需給の将来動向に関する検討会」によると、数字の上ではすでに薬剤師の過剰供給が始まっていることが示されています。

薬剤師需給の将来動向に関する検討会

上記の図を見る限り、数値上では十年以上前の2005年からすでに8万人以上の過剰の薬剤師が存在していることがわかります。 しかし、体感ではまだまだ薬剤師が過剰であるとは思えません。この体感と数値の差には以下のような理由があります。

女性が多いため薬剤師免許を使わない人が多数

全薬剤師の60%以上が女性薬剤師で占められているため、平均的に入社4年から5年頃から結婚・出産による退職などが多く見られます。特に驚くべき点が、薬剤師として復職するひとがそれほど多くなく、薬剤師免許を使用しない方が意外にも非常に多いのです。また、復職する人でも、次は別の仕事がしてみたいということで薬剤師以外の職を選ぶ人も多いのです。このような理由で、使用されない薬剤師免許が増え、過剰供給が避けられています。

薬剤師を適切に配置できていない

薬剤師数は地域によって大きくことなります。厚労省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、人口10万人中の薬剤師数は全国平均で209人となっていますが、最も薬剤師数の多い徳島県では327.7人と平均よりも約100人も多く、最も少ない沖縄県では136.6人となり平均よりも70任ほど少なくなっております。徳島県と沖縄県では平均人数で約200人もの差が生じているのです。このような違いがあると、正しく市場に薬剤師を供給できないため、過剰供給にはなりません。

ですが、このような要因を理由に、いつまでも過剰供給が避けられている今の状況がそう長く続くとはいえないといわれています。私は、薬剤師の過剰供給は年々進行し、将来的な年収の下落や転職の難化は避けられないと考えています。以下に、厚生労働省が発表した薬剤師の数の推移を示します。

薬剤師数の推移

薬剤師国家試験が4年制から6年制に移行しているため一時的に伸びは抑えられましたが、毎年数千人以上、薬剤師が増えてきています。

それでは薬剤師の飽和時代に備えて何をすれば良い!?

色々と主に国が後悔している統計データを基に書いてきましたが、需供の関係が今後どうなるにしても、それを不安視するのではなく、むしろ、「自分のスキルをアップさせて、もっと高い給料をもらおう」という考えを根底に持つことが大事かもしれません。つまり、『薬剤師免許+α』のスキルが求められる時代が迫っているということです。

このαはなにか?例えば、介護、福祉に関する知識、カウンセリング技術が特に今後求められるともいわれています。例えば、『単なる薬剤に関する知識を持った薬剤師』という立場ではなく、心理的ケアや相談にものれる薬剤師になることが求められています。更に英語もあれば良いともいわれています。グローバル化の時代では国際化もすすみ、英語の話せる薬剤師にも一定の需要が見込まれます。しかし、私は薬剤師業界専門のプロではないので、年度によって変化する薬剤師のニーズを完璧に把握できているわけではありません。薬剤師専門のキャリアコンサルタントへ相談し、二人三脚で薬剤師としてのキャリアを構築していくことが薬剤師として生き残る効率的な手段であるといわれています

転職のプロに相談してみるのが成功への近道!!

薬剤師専門の転職サイトに登録すると、薬剤師業界のプロのキャリアコンサルタントのアドバイスを無料で受けることができます。薬剤師専門の転職サイトは日本には数え切れないほどあります。数が多すぎてどこを選べば失敗しないのか初心者の方には非常にわかりずらい状況となっています。

特におすすめといわれている転職サービスは特に以下の①『薬キャリ』、②『マイナビ薬剤師』、③『リクナビ薬剤師』の三つといわれています。

①『薬キャリ』:※サービス名の青文字から三つの公式サイトを見れます。

「薬キャリ」は国内最大級の知名度、業界求人数、登録者数の全てにおいてNo.1です。給料・待遇アップを目指して多数の求人案件を探すならまずは薬キャリに登録することをオススメします。

②『マイナビ薬剤師 』:

大手人材サービス企業「マイナビ」が運営する薬剤師転職サイトです。都市部に加え、全国の地方都市の薬剤師求人を取り扱っている点も大手マイナビならではの大きな魅力です。2年連続利用者満足度No.1にも輝いています。

③『リクナビ薬剤師 』:

日本国内最大の転職企業リクルートグループが運営する薬剤師向け転職サイトです。大手リクルートグループならではの独自の案件を非常に多く保有しているため、登録していないと知ることが不可能な案件が非常に多いです。

そのため、キャリアコンサルタントとして過去に実績を多く積んできた本サイトの管理人が、特に利用者に評判が良いといわれているものを以下にまとめました。

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何が転職市場で求められているのか、住んでいる場所にどの程度の薬剤師の求人案件があるのか?などなど。まずはプロのコンサルタントと協力して情報収集から始めてみることをおすすめします。薬剤師はずっと安泰と安心しきっていては、転職市場の波に乗り遅れてしまい、痛い目を見てしまうかもしれません。あなたの生活を守ることができるのは、あなたしかいないのです。下のボタンからでも『薬剤師の転職サイト比較おすすめランキング』のリンクへ飛べるようにしてあります。

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