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キーエンス

30歳で家が建ち、40歳で墓が立つ!?キーエンスが激務って本当!? キーエンスの年収,評判,強み・弱み,特徴,転職採用情報について元社員に迫る!!

ヒューマンデザイン研究所では、大手企業の実態について迫る調査を実施している。今回のテーマは、大阪に本社を置く自動制御機器や計測機器メーカーのキーエンス(KEYENCE CORPORATION)である。本記事は、元キーエンス社員に対してヒアリングを行い、企業の実態調査を実施したものをまとめたものである。

キーエンスの脅威は脅威の利益率であり、直近の売上高営業利益率は50%を超える。また、海外事業にも注力しており、直近5年間の平均成長率は25%超となり、売上高の海外比率も50%を超えている。キーエンスは、FA(ファクトリー・オートメーション)用センサをはじめとする高付加価値製品を通じ、“モノづくり”最前線である生産現場の生産性・品質向上に貢献している。開発ポリシー「顧客の欲しいというモノは創らない」であり、その意味は、「顧客が自分でも気づくような提案しか出せないようならば存在価値がない」である。

また、キーエンスは激務&高給で有名であり、「30歳で家が建ち、40歳で墓が立つ」という噂は業界では有名である。そんな激務と高給で知られるキーエンスの謎に迫ってみよう。

キーエンスグループには下記の法人がある。
株式会社ジャストシステム
キーエンスエンジニアリング株式会社

株式会社アピステ
株式会社エスコ
株式会社イプロス
キーエンスソフトウェア株式会社

個別にヒアリングを行ったため、個々の意見を箇条書きにしてまとめている。キーエンスへの転職希望者や新卒の就職活動生に役立つ情報提供となれば幸いである。

 

 

キーエンスの激務度・ワークライフバランス

まず最初に、メディアやネットでは「30歳で家が建ち、40歳で墓が立つ」という噂を否定したい。正しく修正すれば、「30歳で家が建ち、40歳で墓は立たない」である。平日は21時までに退社しなければならない規則となっており、土日休みのためワークライフバランスは確保されている。

平均退社時間が21時というのは、一般的に長時間労働であることは認識している。しかし、年収の水準が高いため、割に合う労働であると認識している。土日については、接待で忙しいのではという質問をよくされるが、規則で禁止されているため、土日に営業先への接待(飲み会やゴルフ等)に時間を割かれるということは無い(顧客には、接待で商品を買って貰うのではなく、商品力を認めて頂き、購入して頂くという理想的な営業スタイルを確立している)

●ワークとワイフの区別は付くが、ワークの生産性を高く求められるため、ダラダラと長時間労働することは認められず、評価されない働き方となる。短時間で成果を出さなければならないため、基本的に雑談は許されず、朝から夜の21時まで集中して効率的に業務をこなす必要がある。

40歳で墓が立つほどの激務ではないが、「緩い雰囲気で働きたい」、「平日に週に1回は定時退社したい」というような人には適さないと思われる(平日は体調を崩さない程度にフルで働いて、土日に羽を伸ばすというイメージが適切化と思う)。有給の取得も自分の周囲に限ってはなかなか調整が難しかった。

●大型連休も年に3回は確保されており、①年末年始、②ゴールデンウィーク(GW)、③お盆の三つがある。年度によって変動するが、7日から10日程度の連休が取れる。

 

 

キーエンスの年収

年収については、メーカーという括りで考えると一部の例外を除き、大手メーカーではNo1ではないかと思う。具体的には、入社1年目で年収800万円程度。そして、2年目では1000万を超える(大体、入社2年目くらいで金銭感覚が狂ってきます)。入社10年目では2,000万円を超えるが、これは出世街道に乗った珍しい事例ではなくキーエンスでは普通の水準。高い役職に付いた場合、3,000万円を超え、一般的には信じられない水準になる。

●給与水準は高く、自分の月収は100万円を超えていた。但し、年収全体に占める年4回の賞与(ボーナス)の比率が高く、業績に伴い大きく変動する(多少の辛いことや不満はボーナスの支給と共に消える)。人によって異なるが、年収の半分が賞与(ボーナス)。このため、業績が悪くなった場合は、賞与(ボーナス)が大きく減少し、結果として年収も大幅に減少することも予想される。

●福利厚生は基本的にない。その理由は、家族の有無や生活スタイルによって受けられる恩恵が異なる不公平を防ぐことにある。福利厚生ではなく、労働への対価を全て給与と賞与で返すという思想と解釈している。

●このように話すと、非常に良い面ばかりに思えるが、ノルマは非常に厳しく、その達成度合いが年収に反映されるため、常に成長が求められる環境にある。

 

 

キーエンスの強み

営業と商品開発の連携が最大の強みと理解している。付加価値の追求の理念を元に、世界初にこだわり研究開発を行っている。ただ、優秀な開発者の発想の種を持ってくるのは顧客と接する営業であり、市場のニーズを営業が吸い上げ、研究開発が実現する。そして、顧客ニーズに即した製品を営業が販売し、取引を通じてニーズを吸い上げる・・という良い循環が生じている。

●基本的に17時の定時までの顧客の以来に対し、即日対応する直販ならではのサポート体制が顧客満足を生み出しており、競合他社の参入・追随を許さない徹底した仕組みを構築している。直販を重んじるキーエンスならではの営業体制である。

 

 

キーエンスの弱み

●国内市場の売上が頭打ちのため、積極的に海外展開を推進していく必要がある。現在では順調に海外シェアを拡大させているが、伸びが悪化した場合、厳しい事業環境となる。

●キーエンスの製品は基本的に高額であり、類似する製品を提供する競合他社が現れ、価格競争となった場合は厳しくなる(価格が高い分、競合に流れるのが早いと思われる)。基本的なことではあるが、他社には無い付加価値を持つ製品を常に開発し続け、徹底した営業により顧客に食い込み続けることが重要となる。

 

 

キーエンスを退職した理由

良くも悪くも営業の仕組みが完成されているため、個々の工夫が求められていないと感じたため。平日は、長時間拘束され、仕組みに則ったキーエンス流の営業を叩き込まれるが、仕組みの無い他社で営業を上手くこなす自信が無かった(キーエンスという会社に依存した営業体制のため、自分の個としての能力にどうしても自身が持てなかった)。営業以外のスキルを身に付ける環境と時間を確保するため、転職を決意した。処遇や人間関係に不満は一切なく、退社した今でも良い会社だったと思える。

自分の場合、キーエンスに在籍する以上、一生営業マンとして生きることが求められていた(営業から別の職種に異動することは難しい)。基本的にルーティンワークであり、転勤も多く家族が出来たことから、自分の人生を自分で切り開く行き方がしたかった。自分を含め、周囲を見ても、不満が理由で退社というよりは、他社でチャレンジしたいという前向きな退社が多いように思える。キーエンス程の高待遇の企業に転職できることは基本的にはなく、転職による年収の減少は覚悟して置くべき。

 

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