転職市場で評価される資格ってどんなものがある?

 転職をする際に有利な資格はなにか?

個人が持つスキル・技術力・知識を社会的に簡単に証明してくれる資格は取得しておくといざというときに非常に心強いものです。

しかし、資格といっても全てのものが転職で役に立つ訳ではありません。場合によっては、「自己満足」で終わってしまう資格もあるでしょう。そのため、自分自身が納得できるキャリア計画をきちんと立てた後に、資格の勉強を開始するべきでしょう。

計画があってこそ資格の取得はキャリアアップや年収・待遇改善の実現に役立ちます。

 

 

業が求める資格ランキング①

以下に示すのは、転職事業で有名なリクルートエージェント様が取り扱う求人を集計・作成した「企業が求める資格ランキング」です。

無数のキャリアコンサルタントが様々な意見を発信していますが、統計的なデータに勝る意見はないでしょう。個人的には一番参考になる資料であると考えています

【1位】日商簿記2級
【2位】1級建築士
【3位】宅地建物取引主任者
【4位】公認会計士
【5位】2級建築士
【6位】第三種電気主任技術者
【7位】日商簿記1級
【8位】基本情報技術者
【9位】社会保険労務士
【10位】第一種電気工事士

リクルートエージェントに寄せられた求人の中で、企業が応募者に求める資格のトップ10です。トップ3に入った資格(日商簿記2級を求める求人数1870件、1級建築士を求める求人数1310件、宅地建物取引主任者を求める求人数1200件)が他を圧倒していることがわかります。

ただし、この3つの資格が上位にある理由は、それぞれ異なります。日商簿記2級は経理求人を中心に求められており企業は経理業務に関する基礎理解を測る物差しとして見ています。1級建築士、宅地建物取引主任者(以下宅建)は、それぞれ該当の業務を遂行する上で必要と法令で定められています

こうしたことから、企業が求職者に求める資格は「基礎理解を示す資格」と「業務遂行上必要な資格」の2種類であることがわかります。

日商簿記2級は、企業の経理部をはじめとして経理や決算業務、営業等々の幅広い業務で大きく役立つ資格です。投資家や経営コンサルタント、資産運用会社等の職業にとって簿記2級程度の知識は最低限度必要な知識です。

上記のような職業でなくとも、簿記2級程度の知識を保有していれば、投資対象企業の経営状況を把握でき、転職先候補企業の選定や経営改善提案や適切な株式投資判断も可能となります。

出典:情報源: 転職における資格の有効性|データ&ランキング│転職成功ガイド|転職のリクルートエージェント「つぎの私は、プロとはじめる。」

 

 

資格別求人数ランキング②

次に示すのは、AllAbout様が毎年実施している「資格別求人数ランキング」です※()内は前回調査における順位。

全国のハローワーク(公共職業安定所)で受け付けた求人情報をウェブ上で閲覧できるサイトを用いて資格の求人数をリアルに集計してものです。

集計結果はこちら。

【1位】建築士
【2位】日商簿記検定
【3位】宅地建物取引主任者
【4位】TOEIC
【5位】実用英語検定
【6位】社会保険労務士
【7位】インテリアコーディネーター
【8位】司法書士
【9位】税理士
【10位】基本情報技術者

参考として、上記の「AllAbout-資格別求人数ランキング」作成のため、集計対象となった資格一覧は以下の通り。

建築士(1級:1301、2級:1302)、インテリアコーディネーター(1308)、基本情報技術者(1505)、シスアド(上級:1513、初級:1514)、情報セキュリティアドミニストレータ(1515)、衛生管理者(第1種:2202、第2種2203)、司法試験(2401)、司法書士(2402)、弁理士(2403)、通関士(2405)、公認会計士(2501)、税理士(2503)、CFP/AFP(2505)、社会保険労務士(2510)、中小企業診断士(2511)、不動産鑑定士(3201)、宅地建物取引主任者(3207)、実用英語検定(1級:3307、準1級:3308)、TOEIC(730点~:3322、600点~:3323、470点~:3324)、秘書検定(1級:3401、2級:3402、3級:3403)、簿記検定(日商1級:3623、2級:3624、3級:3625)、MOS(エクセル上級:3815、一般:3816、ワード上級:3817、一般:3818)、MOT(3819)、販売士(1級:4101、2級:4102、3級:4103)、貿易実務(4108)、証券外務員(4201)、MBA(8001)、CPA米国公認会計士(8005)

出典:資格別求人数ランキング2015年3月版 [資格・検定] All About

いずれの調査でも、日商簿記検定と建築士のニーズは大きいようですね。また、英語力を示すTOEICと英検では、TOEIC保有者のほうが高く評価される傾向にあるようです。

建築士は特殊ですが、日商簿記検定は幅広い業務と関係があるため、一度取得を志してみてはいかがでしょうか?

 

 

資格難易度・偏差値ランキング

有名掲示板サイト2ちゃんねるにて「資格難易度・偏差値ランキング」というものが存在します。

資格に偏差値などは存在せず、根拠は皆無だと思われますが、非常に多くのサイトにて掲載されているため、本記事でも紹介しましょう。

実際に調べてみたところ、以下の二種類の資格難易度・偏差値ランキングが特に有名なようです。

資格難易度・偏差値ランキング①

【70】裁判官 
【68】検察官 
【67】弁護士(予備試験) 
【66】弁護士(ロー卒) 
【65】公認会計士(全科目一括合格) 医師(国公立卒) 国家1種 

【64】弁理士(免除なし) アクチュアリー 公認会計士(科目分割合格)司法書士 税理士(5科目受験免除なし) 技術士(総合監理) 
【63】医師(私立卒)TOEIC990 電験1種(受験取得 認定除外) 
【62】弁理士(選択免除) 1級建築士 技術士(上位部門) 不動産鑑定士 
【61】1総通 税理士(3科目受験2科目免除)通訳案内士 
【60】社会保険労務士 土地家屋調査士 技術士(下位部門) 中小企業診断士 税理士(2科目受験3科目免除) ITストラテジスト 

【59】国家2種 システム監査技術者 獣医師 行政書士 国税専門官 1陸技 環境計量士 TOEIC900 英検1級
【58】歯科医師 米国公認会計士 電験2種(受験取得 認定除外) その他高度情報処理6種類
【57】証券アナリスト 政令指定都市市役所上級 日商簿記1級 労働安全・衛生コンサルタント 気象予報士 薬剤師(国公立卒)
【56】測量士(受験取得) マンション管理士 1級FP技能士(学科+金財面接実技) 
【55】電験3種(受験取得 認定除外) 応用情報 英検準1級 TOEIC800 電気通信主任技術者 エネルギー管理士 

【54】技術士補 2級建築士 通関士 年金アド2級 その他市役所上級 火薬類製造保安責任者甲種
【53】2総通 1種冷凍 公害防止管理者 特級ボイラー 税理士(Wマスター5科目全部免除) 1級FP技能士(CFP+協会筆記実技)
【52】CFP 管理栄養士 TOEIC700 社会福祉士 一般計量士 宅建 管理業務主任者 海事代理士 基本情報 
【51】工事担任者AIDD総合種 薬剤師(私立卒) 1陸特 ケアマネージャー
【50】TOEIC600 日商簿記2級 危険物甲種 販売士1級

【48】2級FP技能士 AFP 1級ボイラー 2種冷凍 1種電工 測量士補(試験取得) 1アマ無線 1海特 浄化槽設備士 
【46】精神保健福祉士 保健師 助産師 看護師 理学療法士 作業療法士 貸金業務取扱主任者
【44】介護福祉士 2種電工 3種冷凍 保育士 年金アド3級 浄化槽管理士 電験3種(無試験認定) 毒物劇物 2アマ無線 
【43】ITパス 日商簿記3級 第1種衛生管理者 エックス線 英検2級 
【40】登録販売者 2級ボイラー 第2種衛生管理者 2陸特 2海特 危険物乙種 測量士(無試験認定) 3級FP技能士 潜水士

【39】普通自動車 販売士2級 危険物丙種 
【38】原付

出典「就職偏差値ランキング委員会ー文系就職偏差値ランキング」

 

資格難易度・偏差値ランキング②

【77】新司法試験 MBA(US Top 15レベル)
【76】国家公務員Ⅰ種 弁理士 公認会計士 米国弁護士
【75】司法書士 裁判所事務次官Ⅰ種
【74】アクチュアリー

【73】旧システムアナリスト
【72】ITストラテジスト TOEIC990点 歯科医師
【71】税理士5科目 米国公認会計士 通訳案内士 電験1種 獣医師
【70】医師国家試験
【69】1級建築士 東京都庁Ⅰ類

【68】地方公務員上級
【67】社会労務士 証券アナリスト 中小企業診断士 電験2種 ビジネス実務法務検定1級
【66】歯科医師 米国公認会計士 電験2種(受験取得 認定除外) その他高度情報処理6種類
【65】測量士(受験取得) マンション管理士 1級FP技能士(学科+金財面接実技) 
【64】気象予報士 行政書士 国税専門官

【63】不動産鑑定士 PMP
【62】ビジネス実務法務検定2級
【59】応用情報技術者
【58】測量士 2級建築士 マンション管理士
【57】電験3種 エネルギー管理士 通関士 FP1級

【56】管理業務主任者
【55】市役所上級 宅建
【54】海事代理士 AFP 通関士
【53】測量士 2級建築士
【52】看護士 ビジネスキャリア検定 経営戦略2級

【51】基本情報技術者 簿記2級
【50】FP2級
【49】ビジネスキャリア検定2級(全般)
【48】初級シスアド ITパスポート
【46】エックス線作業主任者 栄養士 療法士

【44】ビジネス実務法務検定3級
【43】美容師国家試験 介護福祉士 貸金業務取扱主任者
【42】登録販売者 浄化槽管理士 ビジネスキャリア検定3級
【41】簿記3級 ITパスポート
【40】普通自動車免許 ホームヘルパー2級 高卒認定試験

【39】原付免許
【35】一太郎検定 FP3級
【31】英検4級
【30】英検5級

【20】有象無象の〇〇検定など
【10】有象無象の〇〇検定など(web受験のみ)

出典:2ちゃんねる転職関連掲示板

※免責事項:上記の2ちゃんねるより引用した情報については、その内容の真実性や最新性を保証するものではありません。本サイトの情報を利用し、発生した問題などについて責任などを負うことは一切いたしかねますのでご注意ください。

繰り返しになりますが、資格に偏差値などありません。しかし、多少はうなずける面もあるため有用な指標と成り得るのかもしれません。ご自身の自己責任でご活用ください。

人気資格ランキング

これまでに掲載したランキングはあくまで「企業視点」の評価に基づいたランキング結果でした。

次回以降で紹介する資格ランキングは資格取得を試みる人が多い、つまり役に立つかどうか、就職に有利か、難易度が難しいかどうか等々の要素はとりあえず置いておいて、人気がある資格ランキングとなっています。

取得したい人気資格ランキング①

以下の人気資格ランキングは、20~40代のビジネスパーソンを対象に日経キャリアがアンケート調査を行い、作成したランキングとなります。

【1位】TOEIC®テスト(Aレベル、860点以上)
2位】TOEIC®テスト(Bレベル、730~860点未満)
【3位】TOEIC®テスト(Cレベル、470~730点未満)
【4位】宅地建物取引主任者
【5位】日商簿記検定2級
【6位】中小企業診断士
【7位】社会保険労務士
【8位】ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定3級
【9位】日商簿記検定3級
【10位】行政書士
【11位】ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定2級
【12位】マイクロソフト認定
【13位】TOEFLテスト全般
【14位】メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種(ラインケアコース)
【15位】プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
【16位】ITパスポート
【16位】危険物取扱者(甲種、乙種、丙種)
【18位】日商簿記検定1級
【19位】情報セキュリティスペシャリスト
【19位】基本情報技術者
【21位】TOEIC®テスト(Dレベル以下、470点未満)

出典「「日経キャリアマガジン資格・スキルランキング-取得したい資格ランキング」

驚くべきことに、英語力の証明となるTOEIC®テストが1~3位を独占する結果となりました。その他の英語系の資格では13位のTOEFLテスト、21位のTOEIC®テスト(Dレベル以下、470点未満)などがランクインしており、企業のグローバル展開に対応するために英語関連の資格が上位に位置しているものと考えられます。

一方、英検はランク外となっているため、英語力の証明のために取得する資格としては、やはりTOEICが一般的なようです。

加えて、会計・金融系の資格である日商簿記検定の2級が5位、3級が9位、1級が18位と人気がありますね。国家資格の「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定」も3級が8位、2級が11位に位置しています。

人気資格ランキング②

次に、資格の学校「TAC」が集計した人気資格ランキングというものがありますのでご紹介します。

以下は資格の学校「TAC」様公式ページより一部を抜粋したものとなります。※6位以降は順位、学習時間のみ掲載。

【1位】簿記検定学習期間 3ヵ月〜1年
2位】T社会保険労務士学習期間 6ヵ月〜1年
【3位】中小企業診断士学習期間 8ヵ月〜1年
【4位】税理士学習期間 2年〜5年】
【5位】宅建(宅地建物取引士)学習期間 2ヵ月〜10ヵ月
【6位】ファイナンシャルプランナー(FP)2ヵ月〜1年
【7位】情報処理技術者・パソコン2ヵ月〜6ヵ月
【8位】公認会計士1年〜3年
【9位】証券アナリスト2ヵ月〜1年
【10位】行政書士5ヵ月〜1年

出典「資格の学校TAC」:http://www.tac-school.co.jp/pittari/ranking.html

就職へ有利な点も後押しして簿記検定が人気資格ランキングでもトップに輝いていますね。他はいわゆるエリート層が取得を目指す公認会計士や税理士、社会保険労務士が並びます。

また、よく名前を聞く「フィナンシャルプランナー」通称、FPですが、個人的にはお勧めしていません。資産運用の実績がない素人に誰がアドバイスを求めるのでしょうか?

中小企業診断士も同様です。中小企業診断士を取得し経営コンサルタントへの仲間入りを果たそうとする方も多いですが、経営コンサルティングファーム在籍者は高学歴の中でも一部の選ばれた人間がなるものであって、頭の回転力と思考力を武器に業務を遂行していきます。資格を取ってなれるものでもないですし、長期的にやっていけるものでもありません。

これまで見てきたとおり、「企業が求める資格ランキング」と「資格取得人気ランキング」には大きな乖離があります。

あなたは「企業に求められ需要がある資格」と「自分の興味があって取得したい資格」のどちらを選択しますか?

 

逃げられない大リストラ時代の到来

日本の古き良き終身雇用制度は既に崩壊しました。以下に示す表は東洋経済が発表した「過去5年間で従業員を減らした企業ランキング」です。その中でも、ソニー、日立製作所、NEC、パナソニック、かつては定年まで安泰と信じられていた企業の代表格の東京電力がランクインしています。

企業名リストラ人員削減人数
NEC(日本電気)42,413名
日立製作所41,071名
ソニー30,400名
パナソニック20,461名
東京電力
6,662名

■いつか来る転職に備えて自分の市場価値を理解しておくことが安心に繋がる時代

長年に渡り業績に貢献してきたビジネスマンでも企業から簡単に切り捨てられる時代であり、30代、40代、50代と高齢になるほど転職市場価値は下がる一方です。最近では、特に転職する強い意志が無い場合でも自分の転職市場価値を知るため、保身の一環として数社の転職サービスを利用する人が増加しています。特に評判が高いサービスは、下記の四つです。

 ● リクナビNEXT

大手リクルートが運営する転職サービスです。公開求人数、利用者数が圧倒的に多いです。

 ● JACリクルートメント

他社サービスでは見つからない独自案件が非常に多いことで有名です。

 ● キャリア転職サイト@type

大企業や外資系、地元優良企業など高年収の案件に強みがあります。

 ● マイナビエージェント

マイナビが運営する日本最大級の転職サイト。プロによる「転職悩み相談のサービス」が評判。

「あなた自身の幸せ」や「あなたの大切な家族の幸せ」を守れる人はあなたしかいないのです。常に自分の市場価値を把握すると同時に、どの程度の待遇の転職案件が世間には存在するのかということを常に把握しておくことが、これからの終身雇用が崩壊した現代では重要となってくるでしょう。

有名企業転職データベース

データベース

有名企業の平均年収・福利厚生・平均勤続年数などの情報をご提供します。これらは転職の判断を行う上で重要な指標となります。転職希望者は必見です。

大企業リストラ・赤字情報データベース

大企業リストラ情報データベース

リストラに関する多様な話題や情報を随時更新しています。大企業に入社できれば明るい将来が保証されているという時代は終わりました。将来の経済動向を予測するための経済情報をお送りします。

転職・資格・スキル関連の記事情報データベース

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資格は数え切れないほど存在しますが転職時に有利に作用するものは限られています。実績や経験も要求されることがほとんどです。読者のキャリアデザインの糧となる情報をお送りします。