三菱重工の年収,評判,強み・弱み,特徴,転職採用情報について元社員に迫る!!
本ヒューマンデザイン総合研究所では、大手企業の実態について迫る調査を実施している。今回のテーマは大手機械メーカーの三菱重工業株式会社(Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)である。本記事の情報は、元三菱重工社員計2名に対してヒアリングを行い、企業の実態調査を実施した。
三菱重工は、三菱東京UFJ銀行、三菱商事と並ぶ三菱グループ御三家の一角であり、子会社を含めた社員数は8万人以上にも達する。製品数は700種類以上を超え、陸・海・空から宇宙まで広がる壮大なビジネスフィールド(航空・宇宙機器、船舶、発電プラント、環境装置、産業用機械、エアコンなどの製造・販売・エンジニアリング)で企業活動を行っている。
以下は、三菱重工の関連会社である。
●三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス
●三菱日立パワーシステムズ
●三菱航空機
●三菱重工航空エンジン
●三菱重工海洋鉄構
●三菱重工エンジニアリング
●三菱重工エンジン&ターボチャージャ
●三菱重工エンジンシステム
●三菱重工環境・化学エンジニアリング
●三菱重工マリンマシナリ
●MHIニュークリアシステムズ・ソリューションエンジニアリング
●三菱重工海洋鉄構
●三菱日立パワーシステムズガスタービンサービス
●三菱日立パワーシステムズインダストリー
●三菱日立パワーシステムズ精密鋳造
●三菱造船
●テクノ電子
●MHIエアロエンジンサービス
●MHIソリューションテクノロジーズ
●MHPSコントロールシステムズ
●MHPSエンジニアリング
●三菱FBRシステムズ
●ニュークリア・デベロップメント
●MHIエアロスペースプロダクション
●三菱重工環境・化学エンジニアリング
●三菱重工冷熱
●三菱ロジスネクスト
●三菱重工機械システム等々
以下の情報は元三菱重工社員計2名に対するヒアリング結果であり、個別にヒアリングを行ったため、個々の意見を箇条書きにしてまとめている。転職希望者や新卒の就職活動生に役立つ情報提供となれば幸いである。
■三菱重工の激務度・ワークライフバランス
●大企業だけあって、サービス残業禁止が徹底されている。比較的忙しいとされる部署・部門でも長時間残業とはならない。フレックス制度や半日休暇制度、定時退場日やプレミアムフライデーの早期退社といった制度も充実している。このようなことから、ワークライフバランスが充実しており、プライベートと調整し易い。
●年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどは基本的には休める。またそれを推奨する風土がある。
●設計と生産技術職に関連する業務に携わる社員以外はワークライフバランスが調整できている印象。しかし、設計と生産技術職のワークライフバランスは悪い。同業務では、製造から顧客のアフターサポート含めて一人で担う必要があり、激務となる。他部署の社員をみると働く気を無くす。
●三菱重工には古い昭和の文化が残っている。社内イベントと称し、運動会や夏祭り、駅伝といった行事が平日ではなく休日に行われる。参加は実質義務であり、断ることはなかなか難しい。もちろん、参加を断ることも可能であるが、居心地が悪くなることは避けられない社風。
■三菱重工の年収
●典型的な日本企業。功序列で給与が上がっていく。同期でも差がつきにくい。基本的に年1回昇給あり。賞与は年2回。
●30代前半の主任クラスから一気に給与水準が上昇する。昇進が早ければ30代後半で1000万円を超える。ただし、出世コースに乗れたものに限った話である。
●役職別の年収水準について、一般社員で500~700万、30代前半の主任で900万。これ以降は出世次第であるが、主席となれば1000万に到達、課長で1100~1200万、次長で1300万前後、 部長で1600万以上となる。ただし、ボーナスの支給月数で大きく変動することに注意が必要。主席になると年俸制になり、残業が多かった人は年収が下がる場合もある。
●昇格や役職は、配属部署や上司との相性といった運に左右されることが多い。
●福利厚生について、住宅手当は無いが社宅制度が存在する。一例ではあるが、自分の場合では駐車場付きで月3万の負担であった。残業代について、サービス残業といったことは存在せず、全ての残業に対して残業代が付くことはありがたい。この他に、終電後のタクシー全額支給、社員食堂なども充実。ここはさすが大手企業といったところであろうか。
■三菱重工の強み
●三菱重工は軍事産業も取り扱っている。これに加えて、社会インラ事業も展開中。そのため、景気に左右されることが少なく、給料も安定している。他社では作ることが出来ない参入障壁が高い製品を多く手がけている。
●高く幅広い技術力と多角化経営。複数領域にて事業展開を行っているため、ある事業領域では赤字でも、会社全体では黒字となっている。
■三菱重工の弱み
●社内ルールが無駄に厳しい。このため、意思決定のスピードが非常に遅く、社内調整で疲れる。IT化も遅れており、無駄な申請書類に忙殺される。
●幅広い業界で多数の製品を扱っているが、三菱重工の製品がないと困るといった独占状態には達しておらず、競合他社に年々遅れを取っている事業も目立つようになってきている。
●利益率が低い事業が多い。MRJの開発の資金繰りの問題も表面化してきている。既存事業の陳腐化、新規事業の開拓に苦戦している(火力発電事業はCO2削減の波を受けて売上は減少。また、造船、航空も先行き不透明)。収益力の高い火力発電事業は環境規制から今後伸びて行くとは思えず、かといって新規事業のMRJや既存事業の客船事業も赤字を垂れ流している。次の一手が見えず、経営が迷走している印象。分社化で対応しているか、長期的にみるとリストラもあり得るのでないか。
■三菱重工を退職した理由
●悪く言えば優秀な社員の飼い殺し。社員の能力を十分に発揮できるポストに充てるといった人事が行われない古い社風。それゆえに、キャリア形成を真剣に考える優秀な若手は辞めていく。
●大企業であるがゆえ、歯車的人材とならざるを得ず、転職市場で価値がある人材にはなれない。そのため、35歳以上になると会社にしがみつくしかない。他でつぶしがきかないスキルが身についても意味がない。どこに行っても通用する人材になりたいという思いが強かったため、異業種への転職を決意。
●人事の根拠が理解できない。職種変更や転勤、出張も突然告げられるが、業務命令であるため従うしかない。自分の数年後のキャリア、獲得スキルが読めない中で雑用や社内調整に忙殺される環境は非常にストレスが貯まる。社内異動などの希望は基本的に通らない。
●端的にいえば、社員のことを一つの駒や歯車として扱う会社の体制に嫌気がさして退職を決意。
●近年、主要事業のグループ会社化や不採算事業の撤退などが激しく、会社の先行きに不安を感じたことも転職を決めた理由の一つ。
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