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アビームコンサルティング

アビームコンサルティングが激務って本当!?元社員に年収,評判,強み・弱み,特徴転職情報について迫る!!

本ヒューマンデザイン総合研究所では、転職支援事業の運営の過程で大手企業の実態について迫る調査を実施している。今回のテーマはIT系コンサルティングファームのアビームコンサルティング株式会社(ABeam Consulting Ltd.)である。 本記事の情報は、元アビームコンサルティング社員に対してヒアリングを行い、企業の実態調査を実施した。

アビームコンサルティングは、その名前から外資系のコンサルティングファームと勘違いされがちであるが、日系のコンサルティングファームである。そのため、企業の運営方針として「日本発、アジア発のグローバルコンサルティングファーム」を掲げている。更に言えば、社名の頭につく「アビーム」には、「Asian Beam(アジアの光線・アジアの力)」の意味があり、「アジア初・アジア発のグローバルコンサルティングファームとして、力強くあり続けること」への決意が込められているという。

アビームコンサルティングのサービスラインは以下通り。
①マネジメント コンサルティング
  (経営診断・戦略立案・M&A・アライアンス)
②ビジネスプロセス コンサルティング
  (業務改革・組織改革・アウトソーシング)
③ITコンサルティング
  (IT戦略・企画立案・システム開発・パッケージ導入・保守)
④アウトソーシング

アビームコンサルティングは基本的にIT活用による業務効率化が専門領域であり、戦略系の案件は少ないとの声が多く聞かれる。また、ITが専門領域となっている理由に、親会社のNEC(日本電気)の存在が考えられる。

基本的に、コンサルティングファームというものは、銀行系のコンサルティングファームを除いて子会社に位置するケースは稀である(類似する事例として、NTTデータ子会社のNTTデータ経営研究所、富士通子会社の富士通総合研究所が存在する)。アビームコンサルティングはNEC(日本電気)の子会社(議決権の99.9%を保有)であり、日本電気経由で受注する案件も多数存在することも予想される。

以下の情報は元アビームコンサルティング社員に対するヒアリング結果であり、個別にヒアリングを行ったため、個々の意見を箇条書きにしてまとめている。転職希望者や新卒の就職活動生に役立つ情報提供となれば幸いである。

 

 

アビームコンサルティングの激務度・ワークライフバランス

●平日はアサイン中のプロジェクトの運営に時間がとられ、週末に社内業務や平日に消化できなかった作業を行うことは多い。簡単な例としては、休日に同じプロジェクトのメンバーにメールしても数時間以内に必ず返信が返ってくるといったもの。

アビームコンサルティングとしてワークライフバランスが良い、悪いという話は筋違い。会社単位ではなく、プロジェクト単位で激務度合いは大きく変わる。プロジェクトで求められている業務量やアウトプットの質・深さ、マネージャーの考え方(ハードワーカー思考、メリハリ思考、生産性思考等)等々の様々な要素で労働時間が大きく変動する。従って、終電帰りやヤクシー帰りが慢性化する時期もある一方、18時に帰れるプロジェクトも存在する。全ては運と自分の実力次第。ただ、どれだけ運と実力があっても平日に定時退社ができるようなまったりした環境ではないことだけは留意して入社を決めるべき。

●これはアビームコンサルティングに限った話しては無く、コンサルティング業界で共通していえることかもしれないが、プロジェクトとプロジェクトの間のインターバルで有給を消化しやすい。特に、最近では働き方改革の影響もあり、有給が取得しやすい風土になりつつある。この背景には、複数のプロジェクトを掛け持ちすることがないプロジェクトの推進体制も影響していると思われる。複数プロジェクトを掛け持ちするファームでは有給の取得は難しいと思われる。

●働き方改革全社的に推進しており、残業時間が少なければ少ないほど賞与評価が高くなる人事制度が導入されている(このほかにも、有給取得の推進やシェアオフィス、テレワーク等)。残業が減る分、年収が大幅に減少するケースも見受けられたため、長時間働いてこそコンサルタントというようなオールド型のワーカホリックの人には満足できない環境かもしれない。

 

 

アビームコンサルティングの年収

●これはアビームコンサルティングに限った話ではないと思うが、給与や賞与の算定根拠となる評価が適正か疑問だった。被評価者の能力や貢献度と評価が連動していないように感じられ、評価者の気分や感覚次第という感じを受ける。実際、上位層へのアピールが上手かったり、声が大きく目立つ人がプロモーションしている一方、目立つようなことはなく上位層に気に入られない人はプロモーションできていないように見える。要は気に入られているかどうかだけで評価が決まっているように感じる。

●給与水準は、BIG4(PwC、デロイト、EY、KPMG)と同水準になりつつある。またシニアコンサルタントまでは残業代の支給対象となる。また、平均的な能力を持って努力家であればマネージャーまではどうにか昇格できる。しかし、シニアマネージャーとの間に昇格の壁があり、相当の実力あるいは社内人脈がないと昇格することが難しい。

●個々人の評価によって年収の変動があるものの、年収のレンジは次のようなイメージ。①アナリスト400万円代、②コンサルタント500~700万円、③シニアコンサルタント600~900万円、④マネージャー900~1,200万円、⑤シニアマネージャー1,100万円~1,500万円。ディレクターやパートナーでは2,000万円を超えるのではないか。

 

 

アビームコンサルティングの強み

SAP をはじめとするERPシステムの導入について多数の実績があるため、競合他社との差別化要素となっている。SAPの2025年問題もあり、2025年までは案件の受注が続くと思われる。但し、ERPシステムのクラウド化に伴う企業の内製化が進めば、この強みは弱みにも成り得る。

 

 

アビームコンサルティングの弱み

「アビームコンサルティング」とコンサルティングと社名にあるものの、業務のほとんどがIT系のコンサルティングであり、世間がイメージするような経営コンサルティング業務が少ない。IT領域は同業も力を入れており、サービスラインも似通っているため、他社との差別化がしにくい。やっていることはSIerと変わらないのが実際のところ。戦略コンサルティング領域を強めていくべきと考える。

●積極的に採用を行っているため、人材の質が低下している。最近では、コンサルティングファームというよりはSIerになってしまったように感じられる。コンサルティングファームにいるようなシステムが関係しない戦略案件を遂行できる経験者が不足している。

 

 

アビームコンサルティングを退職した理由

ITコンサルタントとしてのキャリアしか構築できないことから転職を決意した。基本的にSAPを中心としたERP導入案件がほとんどであり、その他にはRPA導入等のITコンサルタント?SE?としての経験しか積めない。このため、NTTデータや日立製作所等の一般的な事業会社のSIerの社員と何が違うのかといわれても答えに窮する。自分の年齢の若かったこと、そして学歴があったことで運良くマーケティングや事業戦略策定等の経験を積める他者からオファーを受けることができたため転職することとした。一般的な経営コンサルティング業務を中心にキャリアを構築したい人には入社を進めない。逆に、SAP導入を専門とするITコンサルタントを目指すのであれば最高の環境ともいえる。

プライベートの時間を確保するために退職した。SAP導入のプロジェクトは出張が多く、長期間に亘る。また、長時間労働が基本であることから、プライベートの時間をほとんど確保できない状況にあった。EAPシステムのクラウド化が進むことが予想されていることもあり、事業会社の社内SEに転職した。転職後はプライベートを確保できる働き方が実現できているため満足している。また、年収は減少したが、時給ベースでは上がったかもしれない。ただ、アビームコンサルティングでの経験が活きて今の職があるため、当時は激務であったが感謝している。

 

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