新卒入社3年以内に転職する第二新卒者へ贈る7個の真実!!
①新卒3年目以内に退職・転職を検討および実行する第二新卒者の転職理由まとめ
3年以内の離職率は転職希望者・週初期希望者が重要視する指標です。就職してから新卒3年目以内に退職および転職を実行する第二新卒者は新入社員の約30%、つまり新卒入社者の3人に1人が3年以内に離職すると言われています。
具体的には以下の厚生労働省のデータがあるので引用します。
■企業規模別3年以内離職率
◎5人未満の企業の新卒3年目までの離職率:約6割(11年間平均59.5%)
◎5~29人未満の企業の新卒3年目までの離職率:約5割(同50.8%)
◎30~99人未満の企業の新卒3年目までの離職率:約4割(同40.3%)
◎100~499人未満の企業の新卒3年目までの離職率:約3割強(同33.2%)
◎500~999人未満の企業の新卒3年目までの離職率:約3割(同29.3%)
◎1000人以上の企業の新卒3年目までの離職率:約2割(同23.8%)
出典:「厚生労働省-新規大学卒業就業者の事業所規模別離職状況」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140526.html
そんな新卒3年目以内に退職・転職を検討および実行する人の理由としてはどんなものがあるのでしょうか?
企業の口コミサイト「Vorkers」に寄せられた新卒入社で3年以内に退職した平成生まれの若手社会人の意見を参考に引用しましょう。
■平成生まれの退職理由ランキング
第1位:キャリア成長が望めない(25.5%)
第2位:残業・拘束時間の長さ(24.4%)
第3位:仕事内容とのミスマッチ(19.8%)
第4位:待遇・福利厚生の悪さ(18.5%)
第5位:企業方針や組織体制、社風等とのミスマッチ(14.0%)
第6位:休日の少なさ(10.0%)
第7位:社内の人間関係の悪さ(8.8%)
第8位:企業・業界の将来性の無さ、業績不振(8.3%)
第9位:評価・人事制度に対する不満(7.2%)
第10位:体力が持たない(6.7%)
第11位:体調を崩した(6.2%)
第12位:ワークライフバランスの難しさ(5.9%)
第13位:倫理観のなさ(2.6%)
出典:「Vokers-新卒入社3年目までの社会人が会社を退職・転職する理由」
https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_14
第1位になっているのがキャリアの成長が望めないという点でした。そして、第2位に残業や拘束時間の長さを挙げる人が多かったのです。つまり、入社前に想像していた業務内容と実際の仕事内容とのミスマッチが生じており、理想通りのキャリア形成が困難であると感じたため退職した人が多いようです。
また、福利厚生や待遇の悪さ、企業方針や組織体制、社風とのミスマッチなどを挙げる人も多くいます。さらに、休日が少ないという点や、人間関係の悪さなど、例えば上司との折り合いが悪かったなどの点が挙げられています。企業や業界の将来性のなさや業績不振や評価・人事制度に対する不満といった理由などを挙げる人もいます。
②新卒3年目以内に退職・転職する場合のメリット
では、新卒3年目以内に退職および転職する場合のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?これについては、第二新卒枠が利用可能という大きなメリットがあります。また、新卒3年目以内に退職・転職をする場合、年齢も若いため(大卒の場合は22~25歳、大学院卒の場合は24~27歳)、転職後の組織になじみやすいといったメリットなども挙げられます。年齢が高い割に経験が浅い中途入社者ほど扱いづらいものはないのです。
さらに、過去の経験や実績などについてはあまり問われない傾向があり、新卒就職時と同じようなポテンシャル重視で評価されるため、異業種への転職活動が成功し易いのです。希望の業種の応募条件も第二新卒枠の場合には中途採用と比較して緩い傾向にあります。
また、3年以内に転職を成功させた場合、20代という貴重な時間を自分自身に合わない仕事をし、ストレスを抱えながら心身を消耗して過ごすこともなく、時間を無駄にせずに過ごすことができるというメリットなどが挙げられるといえます。新卒3年目以内に退職・転職する場合、キャリア形成の方針を20代の内に修正することができるため、将来進む方向を早期に軌道修正することが出来るという点もメリットとして挙げられます。事実、30代まで特定の企業に勤めた後、経験の無い異業種への転職は困難を極めます。
③新卒3年目以内に退職・転職する場合のデメリット
では、新卒3年目以内に退職や転職を行う場合のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
これについては、3年以内に転職を希望する人がどんなに面接で熱い想いを語っていても、採用した後にまたすぐに辞めてしまうのではないかという思われ易いという点が挙げられます。3年以内に辞めると「すぐに辞める人材」というレッテルを貼られ、いわゆるジョブホッパー扱いされることでキャリアに傷が付く可能性が挙げられます。
また、一度嫌な環境から離脱した経験をしてしまうと辞め癖がついてしまい、仕事が長く続かなくなってしまうという点も3年以内に退職する場合のデメリットとして挙げられます。
更に、転職希望者に共通する考え方として、「転職先では必ず理想の職場環境が待っている」と盲信していることがあります。3年以内に退職し転職先で必ずしも成功するとは限らないのです。その場合、辞めずに残っていた場合と比較して何も得ることが出来ずに、過去に3年以内に離職したという汚点のみが残ります。給与面は転職前に判明することが多いですが、人間関係だけは入社してみないと分かりません。以前の職場で働いていた時よりも安い給料になるという事例も多いといわれています。
ここで、マイナビ転職の転職後満足度調査をみてみましょう。
■転職後満足度調査
①非常に満足:16.3%
②満足:44.2%
③どちらでもない:26.3%
④不満:9.0%
⑤非常に不満:4.3%
出典:「マイナビ転職-転職後満足度調査」
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/reason/140214/index
アンケートの結果、「非常に満足」「満足」を選択した人が60.5%となりました。半数以上の人がその転職結果に満足しているようです。
しかし、転職先を決めずに退職してから転職活動を開始する場合、就職先が決まらないリスクが生じ、採用先が決まらなければそのまま空白期間が大きく成り、キャリアの傷が時間の経過と共に大きくなっていきます。
④転職を決心した場合に転職満足率を上げる方法
転職を決心した場合の転職満足率を上げる方法として、転職前に情報収集を徹底的を集めて検討することが挙げられます。具体的な方法として、転職エージェントに相談、Vorkers等の情報媒体を利用して、採用ページにはない裏の実情に関する情報を収集することが重要です。
エージェントを利用する場合、希望する転職先の理想像を具体的に伝えることが重要となります。給与水準や勤務時間、残業状況、社風、福利厚生、ネームバリューなどといった自分の優先順位を明確にすることが大切と言えます。
例えば、実際に希望の業種に転職に成功した人の体験談を聞いたり、自分が現在勤めている会社に対して不満がある点や満足している点を再整理し、転職をする際には何を重視し転職先企業を選定しているのかという思考プロセスが転職満足率を上げる効果的な方法といえます。
自身が重視するものは何なのか?お金とワークライフバランスのどちらを重視するのか?といった点をまずははっきりとさせておくということが大きなポイントになります。現状が嫌だからと言ってすぐに退職するのではなく、仕事を続けながら勤め先の良い点と悪い点を再度考え、転職先を選定していきましょう。
⑤転職活動では空白期間を作らないように行動すること!!
転職活動を行う上で大きなポイントは空白期間を作らないことです。学校を卒業する時に仕事先が見つからなかったという場合は別ですが、内定を獲得し一旦就職をした後に離職した際の次の仕事までの空白期間はあなたのキャリアの大きな傷となります。
一度就職した場合、仮に転職を考えるのであれば空白期間を作らないように転職活動を進めることを心掛けましょう。そのために、仕事をしている合間に転職サイトに登録して情報収集を行い、転職先を確保してから退職することが重要です。
仕事をしながら転職活動をするのは勤務先に迷惑をかけている、裏切っていると感じ、律義に一旦退職してから次の転職先を探すという人がいますが、そのような手順を踏んでしまうと仕事をしていない空白期間が大きくなり、時間が経てば経つほど内定が取れなくなり、それにより更に空白期間が大きくなるという最低の悪循環に陥ってしまいます。
そのため、どんなに現在の勤め先の仕事が忙しく転職活動のための時間を確保しづらい場合であっても仕事を続けながら就職活動をしましょう。転職エージェントは忙しい人が利用しやすいように、土日や祝日なども相談を受け付けてくれるところも多くあります。また、中途採用を行う採用企業も、土日に面接を行ってくれる企業も増えてきています。
⑥新卒3年以内の転職(第二新卒)はポテンシャル重視のため面接対策が必須!!
新卒3年目以内に退職・転職を実行する場合、最初の就職先に長く勤めているというわけではないため、中途採用とは大きく異なり具体的な実績などはあまり問われない傾向にあります。
そのようなポテンシャル採用の場合、新卒時の就職活動と同様、自身のやる気を相手に伝わるようにしっかりとアピールすることが面接では必要になります。どのような理由で現在勤めている勤務先を辞めてまで希望する会社に転職したいのかといった点は面接では必ず聞かれますので、その理由を採用担当者に明確に伝えることができるように適切な準備を行い、採用担当者が納得させるための対策を徹底しましょう。入社後に自身が具体的にどのように貢献できるのかをきちんと伝え熱意をアピールしましょう。
新卒3年目以内に退職・転職を検討および実行する場合、現職の悪い点ばかりを転職理由としてあげると採用担当者にネガティブな印象を抱かれることが多いです。現職が嫌だから辞めるという印象を持たれないように、転職理由にはポジティブな理由を挙げることが大切です。そして、当日どんな質問にも論理的かつ矛盾が無いように答えるために、面接練習、質疑応答を想定し事前に質問に対する回答を用意しておく等の準備をお勧めしたいと思います。
⑦ベストな転職先は存在しない、ベターな転職先を探すべし!!
これは、転職者に良くアドバイスすることばなのですが、全ての評価項目を満たすベストな転職先(例えば、やりがいがあり、給与水準が高く、ワークライフバランスがしっかりしており、福利厚生が充実している企業)などほとんど存在しません。ベストな転職先ではなく、ベターな転職先を探すという考え方が重要になってきます。
新卒3年目以内に退職・転職を検討しているという場合、年齢も若く、実績も必要とされないため、現職の業界や業務内容に縛られることなく高い自由度を持って転職先を見つけることも可能かもしれません。しかし、働いてお金を貰って働く以上は全てが理想通りではない可能性が大きくどこかで妥協が必要となるものです。
これまで記述した通り、中途採用あるいは第二新卒採用という枠を活用し、3年以内に退職・転職を行い新しい職場への入社を目指す場合のメリットとデメリットの両面をきちんと把握した上で、計画的に転職活動を進めていくことが大切です。一次的な感情に流されることなく、合理的に行動していきましょう。あなたの転職活動の成功を祈っています。
■大リストラ時代でも一生安泰の生活を送れる企業はどこか!?
長年に渡り、業績に貢献してきたビジネスマンでも企業から簡単に切り捨てられる時代であり、30代、40代、50代と高齢になるほど転職市場価値は下がる一方です。
本ヒューマンデザイン総合研究所では、『就職活動生と転職希望者が知らないと後悔する超優良企業リスト』を作成しました。
結論から伝えると、リーマンショックや東日本大震災、コロナショックといった大恐慌でも、業績が悪化しにくい企業のリスト。
言い換えれば、『一度就職さえしてしまえば、定年まで安定した人生を送れる可能性が非常に高い超優良企業のリスト』です。
「あなた自身の幸せ」や「あなたの大切な家族の幸せ」を守れる人はあなたしかいないのです。
企業リストの詳細情報は、上記画像からご確認下さい。
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