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電通

電通の激務度,年収,評判,強み・弱み,特徴,転職採用情報について元社員に迫る!!

ヒューマンデザイン研究所では、転職支援事業の運営の過程で大手企業の実態について迫る調査を実施している。

今回のテーマは、大手広告代理店の株式会社電通(Dentsu Inc.)である。

電通は、博報堂と並んで人気の大手広告代理店であり、就職市場では電通と博報堂を合わせて電博と呼ぶことが多い。しかし、電通と博報堂の売上規模は大きく異なり、電通の売上高は博報堂の約4倍の規模となっている。このため、日本国内の広告業界は電通一強の状態といえる。

また、電通といえば高給かつ激務の代表的な企業であり、社則「鬼十則」で有名である。電通の社員はこの、「鬼十則」を行動規範とし、日々業務に従事しているといわれている。

■鬼十則

  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地のひらきができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

加えて、電通は東京大学卒の新入社員が過労を理由に自殺したことでも有名。平均年収が1228万円でも離職率が高い背景には何があるのだろうか。

本記事では、電通の実態を良く知る元社員3名にヒアリングを行った結果を箇条書きにしてまとめている。

転職希望者や新卒の就職活動生に役立つ情報提供となれば幸いである。

 

 

電通の激務度・ワークライフバランス

●普通の会社だと若手のうちは労働時間が短いのだろうが、電通だと話が変わってくる。ある程度の役職位に就かない限り、裁量を持てず、自分で自分の行動を決めることができない。これは仕事に限った話ではなく、社内外の飲み会や接待でも同様である(夜中に呼び出しを受け、飲み会へ強制参加されることもある)ワークライフバランスなどないという覚悟をもって入社してくるべき。

●例の事件で長時間労働に対する目が厳しくなったが、申告せずに自宅に仕事を持ち帰って残業している人が多い(本当は持ち帰り残業は禁止されている)。業務量は変わらないのに、残業だけが厳しくなり(基本的に22時には退社することとなっている)、現場が混乱している持ち帰り仕事が増え、仕事量が変わらないにもかかわらず、残業代が減ったたため、社員の不満は増えている。

電通のワークライフバランスは崩壊している。顧客第一主義である以上、プライベートの予定が仕事で潰れたこともしばしば。一般職の残業は少ない。総合職に限った話。

電通の人事や経理、総務といった非現場系の部署はそれほど忙しくはない。一方、営業やマーケティング、メディア、クリエイティブといった現場寄りの部署は電通のイメージ通りの激務クライアントを優先するほど、自分の精神が病んでいく。どの部署に所属するかによって激務度合いが大きく変わる。

●昔ほどではないにせよ、ハードワーカー、つまり長時間労働する人間が評価される社風が電通にはまだ残っている。コミュニケーション能力が高く、上司の指示に忠実に従い、酒を飲み、進められれば何でもどれだけでも食べる。そんな昭和の人材像が評価されるのではないか。

 

 

電通の年収

電通に入社した同期で30歳までは基本的に差が付かず、残業代を含めると年収が1,000万円を超える。これが基本モデル。ただし、その多くを残業代が占めているため、残業の有無によって年収が大きく変動する。東大生の自殺事件で残業代が大幅に減っており(22時以降の残業代が無くなった)、社員は不満タラタラである。最近では、30歳でも年収が800万や900万円程度ではないのか。

●電通には正社員ではない契約社員も多く所属している。正社員が30歳で年収が1,000万円に達する一方、契約社員は遠く及ばず400万円程度(年棒制の契約なので賞与もない)。また、正社員であっても年収が1,000万円に達してからは微増が続く。

●優秀な同期が多く、出世競争が非常に激しいが(そもそも精神的に耐えられるかどうか)、管理職になれば年収が2,000万円を超える。しかし、一部では管理職では残業代がでなくなるため、平社員の年収が高くなるという逆転現象が生じていた(残業代が申請通り満額支給されている環境は素晴らしい)。しかし、残業が規制された今では、管理職の方が報われていると感じる。

新卒で入社したプロパー社員と中途社員では給与格差があるように感じている。

 

 

電通の強み

広告業界のガリバーともいえる圧倒的な電通ブランド。電通に任せればどんな案件でも上手くいくという揺るぎない信頼感がある。

高給とブランドに惹かれて入社してくる優秀な人材こそが電通の強みである。

テレビ等のマスメディア向けのCMに関しては既得権ともいえるほど、参入障壁が高く、他の広告代理店を圧倒している。

 

 

電通の弱み

●テレビ向け広告市場が年々縮小しており、その影響をもろにうけている。次の収益の種を探すことが必須。レビ向け広告を超える新しいビジネスモデルの構築が必要。

●デジタル化が広告業界にも迫っており、既存のビジネスモデルが崩壊しかけている。古い体質の電通のままで、Googleやサイバーエージェント、アクセンチュアといったネット広告企業と戦っていけるとは思えない。

自殺事件を機に始まった残業規制により、ブランド力が低下、自由度が下がり、優秀な人材が辞めていっていること。その結果、優秀な人材の獲得が困難になってきていると聞く。

国内事業に依存しており、海外事業が上手くいっていない。

 

 

電通を退職・転職した理由

電通のテレビ向け広告を主軸としたビジネスモデルに限界を感じ、インターネット広告の台等に旧態依然の電通が対応できるとは思えず退社を決意。中途採用で技術に明るい人材を補充し、事業環境の変化に対応しようとしているが、インターネット広告の勢いは恐ろしく、競合他社の新規参入も激しいため、将来は暗い。将来的には契約社員及び高齢の正社員にはリストラが待っているのではないか。

●顧客第一主義という働き方に疲れ果ててしまった。仕事はおもしろいが、何年間も過剰労働させられると何も楽しく感じなくなる。結婚をし、ワークライフバランスを調整したいと感じ、退職を決意。

もともと電通の体育会系の社風が好きではなかった。飲み会や体育会系のノリに意味を感じなかった。残業しない限り年収水準を維持できない働き方にも嫌気がさした。

 

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