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住友商事の概要・企業研究

住友商事株式会社（すみともしょうじ、英: Sumitomo Corporation）は、住友グループの大手総合商社である。三井物産、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅と並び日本を代表する総合商社であり、いわゆる五大商社の一つ。業界第4位。戦前の住友には独立した商事部門がなく、住友商事は、戦後発足した商事会社であることから「遅れてきた商社」と呼ばれていた時代があった。これは、住友第三代総理事鈴木馬左也によって1921年（大正10年）に言い渡された「商社設立禁止宣言」のためで、これ以降、住友では「商社の開設」は禁句となった。

住友商事グループは、「常に変化を先取りして新たな価値を創造し、広く社会に貢献するグローバルな企業グループを目指す」ことを企業ビジョンとして掲げている。そして、住友グループ400年の歴史の中で培われてきた「信用」を重んじることを基本とした「住友の事業精神」（営業の要旨）が、私たちの事業活動の原点であり、目指すべき姿といえる。

■【住友商事】住友商事グループ会社紹介映像

住友商事の特徴①「鋼管・鋼材・ケーブルテレビに強い」

住友商事は商社の中でも、伊藤忠商事と同様に資源分野以外に特に力を入れている。しかし、伊藤忠商事が繊維や食料事業に力を入れている一方で、住友商事が力を入れている事業には、鋼管・鋼材とケーブルテレビ（CATV）があり、この2つが住友商事独自の強みとなっている。ケーブルテレビ事業とは、同軸ケーブルや光ケーブルなどを用い、テレビジョン放送やインターネット接続、電話などのサービスを指す。特に、ケーブルテレビ事業に関しては、株式会社ジュピターテレコム（J:COM）をKDDIと共同で出資することで経営活動を展開している。

■J:COMのインターネットCM

また、ケーブルテレビ事業と並ぶ強みのある分野である鋼管分野では、石油･ガス会社向けの油井管の管理・メンテナンス・保管等のトータルソリューションを提供している。この川上から川下までトータルでサポートするサービス（TIMS）は世界規模でクライアントを保有しており圧倒的な知名度を誇っている。このほかにも、住友商事は総合商社であるため、金属、輸送機・建機、環境・インフラ、メディア・生活関連、資源・化学品など扱う分野は多岐に渡っている。

住友商事の特徴②「同業他社を圧倒するリスクマネジメント能力」

住友商事は五大商社の中でも、特に高いリスクマネジメント能力を持っている企業であるといわれている。住友商事の公式公開資料においても、住友商事のリスクマネジメントによる高度なリスク管理能力は住友商事の同業他社との差別化要因の一つになっているとの表記がある。その結果として、多額の損失を招くような事態を避けており多くの分野で高い収益を上げている代表的な企業となっている。上記のような経営姿勢もあり、住友商事は「石橋をたたいても渡らない」と揶揄されるほどの企業となっている。

■住友商事とは？