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三菱商事

三菱商事の年収,評判,転職採用情報について元社員に迫る!!

ヒューマンデザイン研究所では、大手企業の実態について迫る調査を実施している。

今回のテーマは五大商社の筆頭である三菱商事株式会社(Mitsubishi Corporation)である。三菱商事は新卒就職活動生のみならず、転職者からも非常に人気の高い企業であり、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と合わせて五大商社と呼ばれる。激務ではあるものの、圧倒的な年収水準から、エリートが目指す企業の一つ。

本記事は、三菱商事元社員計1名に対してヒアリングを行い、企業の実態調査を実施した結果をまとめたものである。

三菱商事の社是は以下に示す「三綱領」と呼ばれるもの。
①所期奉公:
事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。
②処事光明:
公明正大で品格ある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。
③立業貿易:
全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。

また、三菱グループ29社による親睦会は「三菱金曜会」と呼ばれ、経済界では有名。三菱金曜会には企業間で階級制度があり、三菱重工業、三菱商事、三菱東京UFJ銀行が「御三家」として認定されている。

三菱商事は、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業関連の多種多様な商品の売買や製造、資源開発、インフラ関連事業、金融事業、新技術の事業化等々、数えきれないほど無数の領域で事業展開を行っている。

三菱商事元社員への企業実態に関するヒアリング結果を箇条書きにしてまとめている。

転職希望者や新卒の就職活動生に役立つ情報提供となれば幸いである。

 

三菱商事の激務度・ワークライフバランス

三菱商事の激務度は部署によって大きく異なる、別の会社ではないかと感じてしまうほどの格差三菱商事全体として仕事とプライベートとの両立・調整は行いづらいという覚悟の基、新卒入社なり転職で入社すべきである。

週休二日は守られるが、残業が多い。また、業務量が多い中で、三菱商事の社風故に飲み会(取引先への接待含む)、休日に行われる社内イベント(既婚者は家族の参加が求められるものもある)、国外出張がかなり多く、人によっては自由時間を大きく削られるため苦痛だと思う。総合職のみならず、一般職でも残業が多い。

ワークライフバランスは調整しづらいが、個人的には仕事が面白く、苦痛だとは感じなかった。自分自身がワーカーホリック気味であることは否めないが、それでも仕事を通じて人生を充実させることができる企業も珍しいのではないか。

総合商社ということもあり、とにかく国内外問わず出張が多い。そのため、どうしても家族と過ごす時間が少なくなる。ルーティンワークが好きで、安定的な生活を望む人には向かない会社だと思う。

三菱商事は、働き方改革にも注力しており、残業時間の削減にも最近では力を入れており、10年前と比べると格段に残業が少なくなった(残業が多い人の業務量を少なくし、仕事が早い人の業務量が増えるという不公平が背景にあるが・・・)。商社と同様、激務かつ高年収な業界で知られるコンサルティング業界や金融業界と比べ、ワークライフバランスは守られているように感じる。これらの業界の年収と業務量を比較すると、コストパフォーマンスは圧倒的に良いのではないか。

有給休暇、結婚休暇、忌引き等の制度が充実しているだけでなく、有給休暇の取得日数目標も個人別に立てられているため、有給も習得しやすい環境にある。ただし、これも部署によって異なることが多く、プロジェクト単位で仕事を進める部署であれば有給を取得しやすいが、トレーディングに関わる部署であれば有給を取得しづらい雰囲気がある。

三菱商事の年収

三菱商事の役職別の年収イメージをまとめると、①一般社員(AS)-約1000万円、②マネージャー(P3)-約1500万円、③マネージャー(P2)-約1800万円、④チームリーダー(P1)-約2000万円、⑤部長-約2500万円、⑥役員-不明といった感じ。この給与水準を実現できる企業は他にないのではないか

基本的には年功序列で給与が上がっていく。外資系ほど同期で差がついていないように感じる。30代前半で年収1000万円に遅くとも到達するイメージ。コンサルティングファームや金融も年収ベースでは高いのであろうが、時給換算で比較すると当社(三菱商事)が圧倒的に高給なのではないか。年収については、恵まれ過ぎていると感じている。

所属部署により年収に大きく差が付く。具体的には、国内勤務なのか海外勤務(海外駐在)なのかで差が付く。海外勤務の方が手当が付くため年収が高いが、国内勤務の仕事の方が厳しい場合も多いため、不公平感が若干あることは否めない。ただ、国内であろうが国外であろうが年収に不満はない。

年収は高いが、望まない出費が多いことも頭に入れておく必要がある。平日、休日問わず、飲み会や社内イベントがあり、基本は自己負担(上司の奢りで済む場合も非常に多い)。年間合計額を計算すると恐ろしい金額になっている。だが、年収が高いため、いくら使っても毎年数百万円は貯金できる。

優秀であろうがなかろうが、良い意味でも悪い意味でも年収に大きく差がつかない。これを良しとする人は会社に残り、不公平感に耐えきれない人は転職し会社を去る(しかしながら、転職して会社を去る人間はごく少数である。転職先は給与水準を維持できるコンサルティングファームや金融がメインと思われる)。

 

三菱商事の強み

三菱ブランドによるネームバリューと三菱グループの結束力。

国内でも最高レベルの人材が集っていること。

圧倒的な資金調達力と投資事業領域の多角化、そして徹底したリスク管理。これこそが、三菱商事の揺るぎない経営基盤の源泉である。

資源価格資源や為替が変動しようが、資源であろうがなかろうが、安定的に収益を得られる事業ポートフォリオを形成している。事業領域が広いため、特定の業界で稼げなくなっても、他の業界で稼ぐノウハウがある。そういった意味では潰れることの無いアメーバのような企業。特定の業界で企業活動を行っている一般企業よりは倒産リスクが小さいと感じている。

 

三菱商事の弱み

AIやIoTといったITの活用に非常に弱い。銀行のように、商社というビジネスモデルが技術革新によって崩壊することも考えられるため、新しい環境への対応力を強化すべき。

三菱商事は、良くも悪くも典型的な日系代企業。そのため、優秀な若手に裁量がなく、保守的な社風のため意思決定が遅い。

安定的に収益を確保できる事業ポートフォリオを形成しているが、一般的な企業よりも資源価格の高騰・下落や為替変動といった外部要因の影響がダイレクトに業績に響くこと。こればかりはコントロール不可のため弱みとして挙げることが適切かは不明。

非資源領域に収益が依存している。今後、いかに非資源領域の事業を拡大していけるかが肝となる。

三菱商事を退職・転職した理由

友人の誘いもあり、興味のあった分野でベンチャー企業を立ち上げるために退職を決意した。三菱商事は本当に良い企業であった。給与水準、福利厚生、ネームバリュー、優秀な同期や先輩・後輩、何を比較してもこれ以上の会社はなかなか存在しないと胸を張っていえる。

しかし、大企業故に新しいことに若い内から挑戦できる環境になく、総合商社といっても日常業務はほとんどルーティンで大きな変化がない。人生は一度切りであり、悔いのない人生を送りたいと思ったための退職であり、三菱商事に対してネガティブな要素があったからではない。もしも人生を二回送れるのであれば、もう一つの人生では三菱商事で生涯を全うしてみたかったとも感じる。

 

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