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デロイトトーマツコンサルティング

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の年収,評判,強み・弱み,特徴,転職採用情報について元社員に迫る!!

ヒューマンデザイン研究所では、大手企業の実態について迫る調査を実施している。今回のテーマは外資会計系コンサルティングファームのデロイトトーマツコンサルティング合同会社(Deloitte Tohmatsu Consulting:DTC)である。

その他の会計系コンサルティングファームには、EYアドバイザリーアンドコンサルティング(Ernst & Young)、KPMG (KPMG)、プライスウォーターハウスクーパース(PwC:PricewaterhouseCoopers)があり、デロイトトーマツコンサルティング合同会社を加えて、4大会計事務所あるいはビッグ4(Big 4)と呼ぶ。

今回は、デロイトトーマツコンサルティング(DTC)元社員3名に個別にヒアリングを行い、個々の意見を箇条書きにしてまとめている。

転職希望者や新卒の就職活動生に役立つ情報提供となれば幸いである。

 

 

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の激務度・ワークライフバランス

定時で帰れることはほとんどないことを覚悟し、転職なり新卒入社してくるべきである。自分の周りでは平均で22時前後の退社であったように感じる。そのため、平日に趣味に割く時間などなく、仕事に消えると思っておいた方が良い。朝の10時~夜の22時の平日12時間+週末の持ち帰り仕事が標準。

平日が激務なだけでなく、プロジェクトや上司のオペレーションによっては土日も出勤することになる。

平日が激務な分、プロジェクトとプロジェクトの間のインターバル期間に有給は取得しやすい社風。というか、デロイトトーマツコンサルティングに勤務していた数年間において、気が休まる期間はインターバル期間のみであったといっても過言ではない。土日も仕事の持ち帰り、翌週の準備が多く、完全に仕事を忘れられることは基本的にない。

平均退社時間が22時前後であっただけで、楽なプロジェクトであれば18~19時退社、厳しいプロジェクトでは22時~終電、タクシー帰りが普通これらを勤務期間でざっくり平均を取ると退社時間が22時くらいかといった印象。更に厳しい時には、ほぼ徹夜を4日連続のときもあった。

リモートワークやフレックスタイム制にも取り組んでいるが、デロイトトーマツコンサルティングのワークライフバランスは崩壊している。コンサルティングというビジネスモデル上、クライアントファーストであるため、なかなかバランスを調整することは難しい。お金がもらえる修行の場として捉えなければ精神的にやってられない。

コンサルタント、シニアコンサルタントくらいから激務度がいきなり上がる。シニアコンサルタント以上からは業務量が増える分、週末を潰すことも増える。もちろん給料も上がるが人間的生活を送りたいと何度も思ってしまう。

 

 

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の年収

役職別に年収の目安を書くと、ビジネスアナリスト-約600万、コンサルタント-約700万円、シニアコンサルタント-約1,000万円、マネージャー-約1,500万円、シニアマネージャー-約1,800万円、パートナーおよびディレクターは不明であるが約5,000万円弱と言われている。

新卒で入社し、順調に昇格・昇進し、6年後にシニアコンサルタントとなり、賞与を含んだ年収で1,000万円に到達するイメージ。30歳で年収1,000万円に到達できれば十分勝ち組。逆に、到達できなければ、数年後に退職を検討すべきという社風。

一番下の役職位であるビジネスアナリストのときには残業代が出る。しかし、コンサルタントに昇格すると残業代はでないのでモチベーションが下がる。

デロイトトーマツコンサルティングの年収水準は、コンサルティング業界では、平均よりやや上といった印象。戦略系コンサルティングファームよりは低く、その他のファームよりは高いといった感じ。同じ会計系のPwCやKPMGよりも年収は低いが、EYよりは高いと思う。

事業会社や日系の銀行系コンサルティングファームと比べて年収が高く見えるが、賞与比率が少なく、家賃補助のような手当もないため、実際は大きく変わらない。また、年収を総労働時間で割ると、非常に小額な時給となるため、絶対計算してはいけない。

業績が良いため、給与も高い水準を維持できているが、この先いつまで続くか分からない。同業他社との差別化が難しく、また大量採用しているためアウトプットの質が下がっていると強く感じる。価格競争が激しくなれば、高給を維持することは難しいであろう。

 

 

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の強み

海外でも十分通じる「Deloitteブランド」。

様々なサービスを提供できる体制が揃っていること。デジタルソリューション、人事、M&Aアドバイザリー、ファイナンシャルアドバイザリー、法律相談までと非常に幅広い。

業界の最近のトレンドを常にソリューションに取り入れていること。ビッグデータやAI、RPA、人事にしてもHRテックなどなど。常にソリューションを変えていく経営体制が強み(人の入れ替わりが激しい企業ということでもあるが・・・)。

ITのノウハウは蓄積され、大きな強みとなってきている。(SIerが提供するソリューションとの違いが無くなってきており、システム系プロジェクトへのアサインを嫌がる人も多く、経営コンサルティングファームとして入社することが妥当とは言えない)。

 

 

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の弱み

デロイトは昔は500人前後の多少大きいコンサルティングファームであった。それが今では規模が拡大し、元デロイトというブランドにキャリア上の希少価値はほとんどない。急速に規模を拡大するために、大量採用を行った結果、論理的思考力のない語学馬鹿や口だけ達者な若手が増えた印象。このような人材の集まりで、クライアントから高い料金を貰っていることが情けなくなることもしばしばあった。元デロイト社員が転職市場に溢れかえっており、元アクセンチュア社員に貴重価値がないのと同じような状態に陥っている。

デロイトトーマツコンサルティングだけが生み出せるソリューションやバリューといったものがない。つまり、特に飛びぬけた強みがないということ。戦略系の案件も戦略系ファームに取られ、システム開発系はSIerのアウトプットに比べぱっとしない。逆に考えてば、その立ち位置が強みとも考えられるが、働く側からするとキャリア形成上つまらない。

ITは稼ぐには良いが、長期的にみると、他のITコンサルティングファームとの違いがなくなり、戦略系ファームと大きく差をつけられてしまうのではないかという危機感がある。デロイトトーマツのブランド力が落ちているとも感じる。

 

 

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)を退職・転職した理由

大量採用により人材の質が大きく下がったこと。評価にも不透明であり、優秀な社員が辞めていっている印象がある。

家族との生活を優先したかったため。急な休日出勤で旅行の予定が何度も潰れたときには、自分は何のために働いているのだろうと考えてしまった。

シニアコンサルタントから激務度が一気に増大し、耐えきれなくなる人が続出している。そして、自分もその一人。定年が65歳まで伸びる中、30代で精神を壊してはいけないと思い、退社を決意した。やはり、コンサルティングファームとは、短期間勤める修行の場。30代後半、40代で勤められる会社ではない。

戦略系の案件に関われるかと思って入社したが、システム開発系の案件にアサインされ、その状態が数年間続いたこと。そして、一度システムの色がキャリアに付くと、またシステム案件にアサインされる悪循環が続く。ここにギャップを感じて辞めていく人が中途・新卒共に多い。

自分が興味のあるユニットと真逆のユニットに配属されたことが退職理由。プールという制度があり、様々な領域のコンサルティングに触れることができるが、会社都合で人材不足のユニットに多くの人材を突っ込める都合のよい制度である(主にシステム開発やRPAとった経営コンサルティングとはほど遠いユニットへの配属が多い)。

 

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